守りたい人【完】(番外編完)
秘密にされればされるほど、知りたくて堪らなくなる。
それでも、きっと何度聞いても答えは返ってこないんだろうな。
「ほな。俺もシャワー浴びてくるわ。たまちゃん、美味しいパン、おおきにな」
「いえ! また持ってきます!」
ボンヤリとそんな事を思っていると、突然腰を上げた鍛冶君が疾風の如く喋りながら消えていった。
相変わらず落ち着きのない人だなと思いながら、溜息をついていると。
「志穂ちゃん」
突然ポツリとたまちゃんが私の名前を呼んだ。
ん? と思って隣に目を向けると、未だに走り去っていった鍛冶君の背中を見つめるたまちゃんがいた。
そして。
「一目惚れ、した」
「え?」
「鍛冶君に、一目惚れしたぁぁぁ!!」
思わず聞き返した私に、たまちゃんはそう叫んで思いっきり抱きついてきた。
だけど、その言葉の意味を理解した瞬間、目を見開く。
「うえぇぇぇぇぇっ!?」
「ね、ね、私、顔赤くない!?」
「うん、真っ赤!」
「やぁだぁ~」
それでも、きっと何度聞いても答えは返ってこないんだろうな。
「ほな。俺もシャワー浴びてくるわ。たまちゃん、美味しいパン、おおきにな」
「いえ! また持ってきます!」
ボンヤリとそんな事を思っていると、突然腰を上げた鍛冶君が疾風の如く喋りながら消えていった。
相変わらず落ち着きのない人だなと思いながら、溜息をついていると。
「志穂ちゃん」
突然ポツリとたまちゃんが私の名前を呼んだ。
ん? と思って隣に目を向けると、未だに走り去っていった鍛冶君の背中を見つめるたまちゃんがいた。
そして。
「一目惚れ、した」
「え?」
「鍛冶君に、一目惚れしたぁぁぁ!!」
思わず聞き返した私に、たまちゃんはそう叫んで思いっきり抱きついてきた。
だけど、その言葉の意味を理解した瞬間、目を見開く。
「うえぇぇぇぇぇっ!?」
「ね、ね、私、顔赤くない!?」
「うん、真っ赤!」
「やぁだぁ~」