守りたい人【完】(番外編完)
「や、やります! リフォーム、やります!」
「お、そうこなくっちゃ!」
「私、前の仕事、インテリアデザイナーなんです!」
「えらい、お洒落な仕事してたんやなぁ~。でも、もってこいやんか!」
前の職場で、いろんな古民家の再生プロジェクトに参加した事があるし、これだけ自然があって昔ながらの建物が残っているなら、それを生かしたデザインができる。
嬉しくなって前のめりになりながら、頭の中でデザインの案を妄想する。
もともとデザインの仕事が好きだったし、ましてや自分の思うように出来るなんて楽しみすぎる。
「朝比奈さんは、どうや?」
高鳴る胸を抑えていると、鍛冶君がそう問いかけて朝比奈さんの方に視線を向ける。
その声を聞いて隣を向けば、相変わらず無表情のまま腕を組んで座る朝比奈さんがいた。
その表情からは、全く何を考えているか分からない。
鍛冶君は言い出しっぺだからやってくれるにしろ、朝比奈さんにとっては、この家のリフォームなんてどうだっていい事だろう。
ずっとこの町にいようなんて思っていなさそうだし、巻き込んじゃ迷惑だよね……。
そう思いながらも、一緒にしたい願望が芽生える。
鍛冶君も同じなのか、固唾を飲んで探るように朝比奈さんを見つめる。
すると。
「で、俺は何するわけ」
しばらくの沈黙の後、伏せていた瞳を持ち上げた朝比奈さんがポツリとそう言って私達を見つめた。
その言葉に、一気に心が跳ねる。
「お、そうこなくっちゃ!」
「私、前の仕事、インテリアデザイナーなんです!」
「えらい、お洒落な仕事してたんやなぁ~。でも、もってこいやんか!」
前の職場で、いろんな古民家の再生プロジェクトに参加した事があるし、これだけ自然があって昔ながらの建物が残っているなら、それを生かしたデザインができる。
嬉しくなって前のめりになりながら、頭の中でデザインの案を妄想する。
もともとデザインの仕事が好きだったし、ましてや自分の思うように出来るなんて楽しみすぎる。
「朝比奈さんは、どうや?」
高鳴る胸を抑えていると、鍛冶君がそう問いかけて朝比奈さんの方に視線を向ける。
その声を聞いて隣を向けば、相変わらず無表情のまま腕を組んで座る朝比奈さんがいた。
その表情からは、全く何を考えているか分からない。
鍛冶君は言い出しっぺだからやってくれるにしろ、朝比奈さんにとっては、この家のリフォームなんてどうだっていい事だろう。
ずっとこの町にいようなんて思っていなさそうだし、巻き込んじゃ迷惑だよね……。
そう思いながらも、一緒にしたい願望が芽生える。
鍛冶君も同じなのか、固唾を飲んで探るように朝比奈さんを見つめる。
すると。
「で、俺は何するわけ」
しばらくの沈黙の後、伏せていた瞳を持ち上げた朝比奈さんがポツリとそう言って私達を見つめた。
その言葉に、一気に心が跳ねる。