守りたい人【完】(番外編完)
自衛官として
僅かな物音がして目が覚めた。
重たい瞼を開けると、見慣れない天井が見えて一瞬頭の中が混乱する。
それでも、ゆっくりと視線を下ろすと、広い体育館に毛布を被って寝ている人達が見えた。
それを見て、昨日の夜の事を思い出す。
朝比奈さんに夜中に突然起こされて、鍛冶君と3人でそのまま避難所となっているこの体育館に避難してきた。
一日経った今でも、その時の光景が目に焼き付いて離れない。
というよりも、あまりの凄さに夢だったのではないかと思う程だ。
だけど、今ここにいる事がそれが夢ではなかった事の証。
小さく溜息を吐きながら、窓の外に目を向ける。
夜は明けているのだろうけど、まだ雨が降っているらしく外はどんよりしている。
時計を見れば朝の5時で、みんなもまだ寝ている。
視線を下ろせば、隣に鍛冶君が寝ていて小さく寝息を立てている。
それでも、その隣を見て目を瞬く。
綺麗に畳まれた毛布。
そこにいるはずの人の姿がない。
重たい瞼を開けると、見慣れない天井が見えて一瞬頭の中が混乱する。
それでも、ゆっくりと視線を下ろすと、広い体育館に毛布を被って寝ている人達が見えた。
それを見て、昨日の夜の事を思い出す。
朝比奈さんに夜中に突然起こされて、鍛冶君と3人でそのまま避難所となっているこの体育館に避難してきた。
一日経った今でも、その時の光景が目に焼き付いて離れない。
というよりも、あまりの凄さに夢だったのではないかと思う程だ。
だけど、今ここにいる事がそれが夢ではなかった事の証。
小さく溜息を吐きながら、窓の外に目を向ける。
夜は明けているのだろうけど、まだ雨が降っているらしく外はどんよりしている。
時計を見れば朝の5時で、みんなもまだ寝ている。
視線を下ろせば、隣に鍛冶君が寝ていて小さく寝息を立てている。
それでも、その隣を見て目を瞬く。
綺麗に畳まれた毛布。
そこにいるはずの人の姿がない。