守りたい人【完】(番外編完)
私の目の前の人が発した声に反応したその人が、こちらを振り返る。
そして、私の前の人を見て、朝比奈さんは僅かに目を見開いてこちらに歩み寄ってきた。
「ご無沙汰してます。村上中隊長」
そして、その人の側まで来ると、綺麗な姿勢で頭を下げた朝比奈さん。
その姿を見て、『村上中隊長』と呼ばれたその人は優しく微笑んだ。
「驚いたな、こんな所で何してる!」
「実は自分も今この町にいまして。昨日避難してきました」
「本当か!? そんな偶然あるんだな」
「ちょうど、横にいるその女性の家の下宿屋にお世話に」
ポカンとしていた私に不意に話を振られて、慌てて我に返る。
とりあえず頭を下げて、お世話になってます、と意味不明な事を口走った。
そんな私を見て村上さんは、優しく微笑んで小さく頭を下げた。
それでも、すぐにキリっとした顔に切り替えて、朝比奈さんと向かい合った。
「怪我人は」
「大丈夫です。今集まっている町民の中には大きな怪我をしている人はいません」
「そうか、それなら良かった。後で、また話を聞くかもしれない。その時は頼んだ」
そして、私の前の人を見て、朝比奈さんは僅かに目を見開いてこちらに歩み寄ってきた。
「ご無沙汰してます。村上中隊長」
そして、その人の側まで来ると、綺麗な姿勢で頭を下げた朝比奈さん。
その姿を見て、『村上中隊長』と呼ばれたその人は優しく微笑んだ。
「驚いたな、こんな所で何してる!」
「実は自分も今この町にいまして。昨日避難してきました」
「本当か!? そんな偶然あるんだな」
「ちょうど、横にいるその女性の家の下宿屋にお世話に」
ポカンとしていた私に不意に話を振られて、慌てて我に返る。
とりあえず頭を下げて、お世話になってます、と意味不明な事を口走った。
そんな私を見て村上さんは、優しく微笑んで小さく頭を下げた。
それでも、すぐにキリっとした顔に切り替えて、朝比奈さんと向かい合った。
「怪我人は」
「大丈夫です。今集まっている町民の中には大きな怪我をしている人はいません」
「そうか、それなら良かった。後で、また話を聞くかもしれない。その時は頼んだ」