守りたい人【完】(番外編完)
悶々とした気持ちのまま帰宅し、適当に言い訳をこじつけて心のモヤモヤを薙ぎ払った。
如何せん、今まで完璧なる上下関係の中、むさ苦しい男所帯で育ってきたわけで、女心というものがサッパリ分からない。
別に歩み寄る必要なんてないのだろうけど、どうも気になって仕方ない。
不意に見せるあいつの顔は、今にも息を止めてしまいそうな程辛そうだったから。
まぁ、これも一種の職業病なものなのかもしれない。
新隊員の世話をよく仕事でしていた関係もある。
毎日どんな事をして、どんなメンタルか、私生活での人間関係まで自衛隊ではくまなく調べ上げた。
慣れない環境に押し込まれている新隊員をメンタルの面でも支えながら、一人前の自衛官にしていくのが班長としての仕事だ。
そんな生活を何年も送ってきたわけだから、悩んでいる隊員(志穂)を見ると気になって仕方ない。
「どう接すればいいんだ」
体育会系の家庭・職場で育ってきたから、真っ直ぐにぶつかっていく事しか知らない俺。
今までは男相手だったから良かったものの、相手が女となると話は別だ。
まるで腫れ物に触るように難しい。
そんな事を考えながら、自室の中を犬のようにグルグルと回る。
だけど一向に答えなんて出るはずもなく、頭の中が煮えくり返りそうだった。
如何せん、今まで完璧なる上下関係の中、むさ苦しい男所帯で育ってきたわけで、女心というものがサッパリ分からない。
別に歩み寄る必要なんてないのだろうけど、どうも気になって仕方ない。
不意に見せるあいつの顔は、今にも息を止めてしまいそうな程辛そうだったから。
まぁ、これも一種の職業病なものなのかもしれない。
新隊員の世話をよく仕事でしていた関係もある。
毎日どんな事をして、どんなメンタルか、私生活での人間関係まで自衛隊ではくまなく調べ上げた。
慣れない環境に押し込まれている新隊員をメンタルの面でも支えながら、一人前の自衛官にしていくのが班長としての仕事だ。
そんな生活を何年も送ってきたわけだから、悩んでいる隊員(志穂)を見ると気になって仕方ない。
「どう接すればいいんだ」
体育会系の家庭・職場で育ってきたから、真っ直ぐにぶつかっていく事しか知らない俺。
今までは男相手だったから良かったものの、相手が女となると話は別だ。
まるで腫れ物に触るように難しい。
そんな事を考えながら、自室の中を犬のようにグルグルと回る。
だけど一向に答えなんて出るはずもなく、頭の中が煮えくり返りそうだった。