守りたい人【完】(番外編完)
筋の入った腕の筋肉がランタンに照らされて、まるで彫刻のように浮かび上がる。
男らしいその姿に、ドキドキしてしまった。
だけど、そんな心の内を悟られないように視線を下げて、マグカップに入っているココアに口を付ける。
すると。
「なに?」
不意にそんな声が聞こえて顔を上げる。
すると、片方の口端を上げた朝比奈さんが真正面から私を見つめて意地悪く笑っていた。
その姿を見て、私の心の中なんて朝比奈さんの前では筒抜けなんだと思った。
「べ、別になんでもないですよ?」
「目、泳いでるけど」
「泳いでません!」
「志穂」
「――」
「こっち来いよ」
「――っ」
プイっと顔を背けた私に、甘い言葉が囁かれる。
思わず視線を戻すと、ブランケットを持ち上げて自分の体の隣に空間を作っている朝比奈さんがいた。
隣に来いと言う事だろうか。
男らしいその姿に、ドキドキしてしまった。
だけど、そんな心の内を悟られないように視線を下げて、マグカップに入っているココアに口を付ける。
すると。
「なに?」
不意にそんな声が聞こえて顔を上げる。
すると、片方の口端を上げた朝比奈さんが真正面から私を見つめて意地悪く笑っていた。
その姿を見て、私の心の中なんて朝比奈さんの前では筒抜けなんだと思った。
「べ、別になんでもないですよ?」
「目、泳いでるけど」
「泳いでません!」
「志穂」
「――」
「こっち来いよ」
「――っ」
プイっと顔を背けた私に、甘い言葉が囁かれる。
思わず視線を戻すと、ブランケットを持ち上げて自分の体の隣に空間を作っている朝比奈さんがいた。
隣に来いと言う事だろうか。