守りたい人【完】(番外編完)
だって、あんなに激しいの初めてだったし。
なんか、興奮して、訳の分からない事口走ってた気がするし。
声も、いつもより大きかった気がするし。
とにかく! なんか恥ずかしいっ!
悶絶する私を見て、朝比奈さんは小さく息の下で笑った。
そして、そっと私を後ろから抱きしめてきた。
「――っ」
再び重なり合う肌。
まるで重なった2枚のスプーンのように、同じ方向を向いて寝転がる。
その恰好ですら恥ずかしい私とは正反対に、朝比奈さんは優しく私の髪を撫でた。
「無理させたな」
「――」
「我慢できなかったんだ」
甘い言葉と共に、私の肩に熱いキスが落ちてくる。
チュッと小さい音が部屋の中に響く。