守りたい人【完】(番外編完)
失態と慰め
「んっ」
突然物凄い頭痛で目が覚めた。
ゆっくりと重たい瞼を開けるも、猛烈に眩しい朝日が網膜を焼いて再び目を閉じた。
それでも、変わらずグルグルと世界が回っている。
ガンガンと痛む頭と、胸焼けと、吐き気がヤバイ。
これは久しぶりの二日酔いだ。
断片的に覚えているのは、同期からの電話での内容を聞いてヤケ酒をした事。
そして、ちょうど現れた朝比奈さんに絡んで自分の過去をベラベラ喋った事。
――…だけど、その後は?
プツリと記憶がそこからない事に、一気に冷や汗が込み上げる。
それでも、間違いなく迷惑をかけた自信はある。
まずいなぁ~……ってか、朝ご飯の準備しなきゃ。
そんな事を思いながら、ノロノロと寝返りを打って目を開けた、その時――。
「――っ!!」
目の前に見えた光景に、驚きすぎて息を飲んだ。
見えたのは、朝日を浴びてスヨスヨと無垢な子供のように眠る朝比奈さん。
恐ろしく長い睫毛が頬に影を作り、短く切られた黒髪が朝日を浴びて茶色に光っている。
そして、逞しい腕がご丁寧にも私の頭の下に添えられていて、腕枕状態となっている。
だけど、一番驚くのはその恰好。
布団から覗く逞しい上半身は何故か、裸。
――…裸。
突然物凄い頭痛で目が覚めた。
ゆっくりと重たい瞼を開けるも、猛烈に眩しい朝日が網膜を焼いて再び目を閉じた。
それでも、変わらずグルグルと世界が回っている。
ガンガンと痛む頭と、胸焼けと、吐き気がヤバイ。
これは久しぶりの二日酔いだ。
断片的に覚えているのは、同期からの電話での内容を聞いてヤケ酒をした事。
そして、ちょうど現れた朝比奈さんに絡んで自分の過去をベラベラ喋った事。
――…だけど、その後は?
プツリと記憶がそこからない事に、一気に冷や汗が込み上げる。
それでも、間違いなく迷惑をかけた自信はある。
まずいなぁ~……ってか、朝ご飯の準備しなきゃ。
そんな事を思いながら、ノロノロと寝返りを打って目を開けた、その時――。
「――っ!!」
目の前に見えた光景に、驚きすぎて息を飲んだ。
見えたのは、朝日を浴びてスヨスヨと無垢な子供のように眠る朝比奈さん。
恐ろしく長い睫毛が頬に影を作り、短く切られた黒髪が朝日を浴びて茶色に光っている。
そして、逞しい腕がご丁寧にも私の頭の下に添えられていて、腕枕状態となっている。
だけど、一番驚くのはその恰好。
布団から覗く逞しい上半身は何故か、裸。
――…裸。