守りたい人【完】(番外編完)
――…それからというもの、朝比奈さんの事を避け続ける日々が続いた。
トイレは下宿棟のほうにも1つあるから、トイレでばったり会う事はない。
食事も早めに作ってラップをしておけば顔を合わせる事もない。
お風呂も、ささっと早めの時間に入ってしまえば問題ないし、昼間はほとんど家に朝比奈さんもいないのだからバッタリ顔を合わせる事はない。
まぁ、別にそーゆー事するのが初めてじゃないけどもっ。
だけど、会ったらどんな顔して話せばいいか分からないんだもん!
それに、こんな状況生まれて初めてで、どう対処すればいいか分からない。
おまけに、あろう事か私から誘ったなんて恥ずかしくて死にそうっ。
「志穂ちゃん、どうかした?」
ボーっと連なる山々を見つめていると、不意にそんな声が聞こえて我に返る。
慌てて隣に視線を向けると、不思議そうに首を傾げて私の顔を覗き込む、たまちゃんがいた。
トイレは下宿棟のほうにも1つあるから、トイレでばったり会う事はない。
食事も早めに作ってラップをしておけば顔を合わせる事もない。
お風呂も、ささっと早めの時間に入ってしまえば問題ないし、昼間はほとんど家に朝比奈さんもいないのだからバッタリ顔を合わせる事はない。
まぁ、別にそーゆー事するのが初めてじゃないけどもっ。
だけど、会ったらどんな顔して話せばいいか分からないんだもん!
それに、こんな状況生まれて初めてで、どう対処すればいいか分からない。
おまけに、あろう事か私から誘ったなんて恥ずかしくて死にそうっ。
「志穂ちゃん、どうかした?」
ボーっと連なる山々を見つめていると、不意にそんな声が聞こえて我に返る。
慌てて隣に視線を向けると、不思議そうに首を傾げて私の顔を覗き込む、たまちゃんがいた。