守りたい人【完】(番外編完)
「ちょ、ちょっと、何ですかっ!?」
「うるさい。いいからついて来い」
それでも我に返った瞬間、腰を落として全体重をかけながら猛反発する。
だけど、一向に掴まれた腕は離れる事はなく、半ば引きずられるように家の外に連れ出された。
一瞬にしてパニックになった私は徐々に真っ暗になる世界に驚いて、ギャーギャー必死に騒ぐ。
どこ行くの!?
ってか、一体何のつもり!?
何するつもり!?
こんな夜中に外出て何があるの!?
え、殺される!?
森の中に捨てられる!?
それとも生き埋め!?
ドラマの見すぎか分からないけど、そんなサスペンスな出来事が脳裏に過って更にパニックになる。
街灯一つないここは、薄らと差し込む月明りのみの世界。
それでも朝比奈さんは迷う事なく私を連れて真っ直ぐに歩みを進めた。
「ちょっと、手離して下さいっ」
いよいよ耐えられなくなった私は、勢いよく手を振り払おうと暴れる。
それでも、次の瞬間歩みを止めた朝比奈さんがいとも簡単に掴んでいた手を離した。
そして――。
「うるさい。いいからついて来い」
それでも我に返った瞬間、腰を落として全体重をかけながら猛反発する。
だけど、一向に掴まれた腕は離れる事はなく、半ば引きずられるように家の外に連れ出された。
一瞬にしてパニックになった私は徐々に真っ暗になる世界に驚いて、ギャーギャー必死に騒ぐ。
どこ行くの!?
ってか、一体何のつもり!?
何するつもり!?
こんな夜中に外出て何があるの!?
え、殺される!?
森の中に捨てられる!?
それとも生き埋め!?
ドラマの見すぎか分からないけど、そんなサスペンスな出来事が脳裏に過って更にパニックになる。
街灯一つないここは、薄らと差し込む月明りのみの世界。
それでも朝比奈さんは迷う事なく私を連れて真っ直ぐに歩みを進めた。
「ちょっと、手離して下さいっ」
いよいよ耐えられなくなった私は、勢いよく手を振り払おうと暴れる。
それでも、次の瞬間歩みを止めた朝比奈さんがいとも簡単に掴んでいた手を離した。
そして――。