クールな御曹司の契約妻になりました
どちらからも会話することもなく、静かな時間が過ぎていく。
キッチンの冷蔵庫に入っていたワインをグラスに注いで、千裕さんは一口だけ喉に流し込むと、私に向かい合った。
「香穂、1つだけ聞いていいか?」
静かに、揺らぐ瞳を向けられて尋ねられ私は言葉もなく頷く。
「今、俺の後ろに居るサヤカは、どんな顔して俺のこと見てる?」
「不倫報道が出てから新婚旅行に来るまで、サヤカさんすごい疲れた深刻な表情をしていました。心配そうな、冷たい印象を受けてました。だけど、ここに来て千裕さんがプールに落ちて笑った頃から少し穏やかな表情に変わって、今は笑って見守ってくれているっていう印象です」
キッチンの冷蔵庫に入っていたワインをグラスに注いで、千裕さんは一口だけ喉に流し込むと、私に向かい合った。
「香穂、1つだけ聞いていいか?」
静かに、揺らぐ瞳を向けられて尋ねられ私は言葉もなく頷く。
「今、俺の後ろに居るサヤカは、どんな顔して俺のこと見てる?」
「不倫報道が出てから新婚旅行に来るまで、サヤカさんすごい疲れた深刻な表情をしていました。心配そうな、冷たい印象を受けてました。だけど、ここに来て千裕さんがプールに落ちて笑った頃から少し穏やかな表情に変わって、今は笑って見守ってくれているっていう印象です」