クールな御曹司の契約妻になりました
「決まりだね。これから香穂は俺と毎日、この部屋で寝ること」
有無を言わさない千裕さんの口調は、二階堂ホテルを背負う社長そのもののオーラを纏っている。
「より夫婦らしくならないとな。誰にも悟られないように」
千裕さんにそんなこと言われてしまったら、頷くしかないじゃない。
仕事のためなんだから仕方ないじゃない……。
そんな考えが頭を掠めるのに、胸の中は千裕さんのことを拒否しているどころか、隣で眠ることを嫌じゃないと思ってる。
ううん、むしろ私、ふわふわと浮ついた気分すら覚えてる。
「約束な」
まるで子供みたいに私の小指を千裕さんは小指で絡めとり指切りをした。
触れているのは小指だけだというのに、やけにその部分だけ熱くって胸が騒ぎ立てたのだった。
有無を言わさない千裕さんの口調は、二階堂ホテルを背負う社長そのもののオーラを纏っている。
「より夫婦らしくならないとな。誰にも悟られないように」
千裕さんにそんなこと言われてしまったら、頷くしかないじゃない。
仕事のためなんだから仕方ないじゃない……。
そんな考えが頭を掠めるのに、胸の中は千裕さんのことを拒否しているどころか、隣で眠ることを嫌じゃないと思ってる。
ううん、むしろ私、ふわふわと浮ついた気分すら覚えてる。
「約束な」
まるで子供みたいに私の小指を千裕さんは小指で絡めとり指切りをした。
触れているのは小指だけだというのに、やけにその部分だけ熱くって胸が騒ぎ立てたのだった。