クールな御曹司の契約妻になりました
淡々と話を続ける成松さんのおかげか、私の中の少しだけ冷静な部分が顔を出す。
「このこと、千裕さんは?」
「社長には、次の会議の前に報告する予定です」
千裕さんが困った顔を浮かべる様子が私の頭を掠める。
「ダメです!!言わないでください!!」
「えっ?!」
私の剣幕に成松さんは眼を白黒させる。
「悪戯かもしれないFAX一枚で、千裕さんの余計な仕事増やしたくないので……」
ただでさえ忙しい千裕さんに心配なんてかけられない。
「そう、言われましても……」
「お願いです!!成松さん!!」
私の強い口調に成松さんが折れた。
「……わかりました。今回だけですよ。しかし、もしかすると敵は近くに要るかもしれませんから十分に気を付けてください」
成松さんは念を押すように何度も私に言い聞かせたのだった。
「このこと、千裕さんは?」
「社長には、次の会議の前に報告する予定です」
千裕さんが困った顔を浮かべる様子が私の頭を掠める。
「ダメです!!言わないでください!!」
「えっ?!」
私の剣幕に成松さんは眼を白黒させる。
「悪戯かもしれないFAX一枚で、千裕さんの余計な仕事増やしたくないので……」
ただでさえ忙しい千裕さんに心配なんてかけられない。
「そう、言われましても……」
「お願いです!!成松さん!!」
私の強い口調に成松さんが折れた。
「……わかりました。今回だけですよ。しかし、もしかすると敵は近くに要るかもしれませんから十分に気を付けてください」
成松さんは念を押すように何度も私に言い聞かせたのだった。