クールな御曹司の契約妻になりました
不思議に思いながら、リビングに戻った私はその重要書類の入っている郵便物を開封した。
中から出てきたのは、数枚の見覚えのある紙。
「これって……」
驚きの余り、息を呑みこんだ。
郵便物の中を確認していた私の手が思わず止まってしまう。
『契約者:橘 香穂』
その文字が透けて見えたから。
結婚する前、成松さんにファミレスで書かされた何枚かの契約書の一部。
労働条件、仕事内容、SNSを通して営業や広報活動を行うという契約を交わした書類。
差出人は未記入。
だけど、これを公表されてしまったら千裕さんと私の結婚が契約結婚だということは火をみるより明らかだ……。
背筋がひんやりと寒気を覚えた。
中から出てきたのは、数枚の見覚えのある紙。
「これって……」
驚きの余り、息を呑みこんだ。
郵便物の中を確認していた私の手が思わず止まってしまう。
『契約者:橘 香穂』
その文字が透けて見えたから。
結婚する前、成松さんにファミレスで書かされた何枚かの契約書の一部。
労働条件、仕事内容、SNSを通して営業や広報活動を行うという契約を交わした書類。
差出人は未記入。
だけど、これを公表されてしまったら千裕さんと私の結婚が契約結婚だということは火をみるより明らかだ……。
背筋がひんやりと寒気を覚えた。