クールな御曹司の契約妻になりました
いつも優しい千裕さんが、想像もつかないほどに獰猛に私の唇を奪う。

キスを重ねる度に私の頭は混乱した。

それからキスを首筋、鎖骨、胸と段々に移動させながら、私に激しいキスをぶつける。

寝室には床ずれの音と、千裕さんの荒い息遣い、それから私の甘ったるい声がせつなく響く。

激しく抱き寄せられ、身体がバラバラになるかと思うほどに愛された。


こんなの、嫌。

そう思うのに、否が応でも私の身体は反応して、甘美な声が漏れ出てしまう。

そんな私の反応に千裕さんは意地悪な笑顔を少しだけ浮かべたのだけは分かった。

千裕さんと私の距離が0になった瞬間、私は意識を手放して昇りつめたのだった。
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