クールな御曹司の契約妻になりました
ブランケットの下に潜り込んでいた私の身体は下着すら着けていない生まれたままの姿。

思わずブランケットを身体に巻き付けた。

「えぇっと、私……」

千裕さんと車に乗って、家に帰りながら交差点で赤い傘の女の子を見かけて、それで……。

ふとブランケットの下の自分の身体を確認していた私が、体中に小さな花びらのような赤く染まった痕跡が目に留まる。

昨夜の情事がようやく鮮明に思い起こされたのは、千裕さんが私の身体に残した多数の赤いキスマークを見つけた時だった。

「私、なんてことしちゃったんだろう」

はぁぁ、もう。
私、千裕さんととんでもないことしてしまった。

私は枕に思いっきり顔を埋めて、大きく嘆く。

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