チョコとブーケ

解除してくれた、自動ドアを通り、彼女の部屋へ向かう。

明日はこっちで会議がある。
朝一で大阪を出てもよかったが、早く彼女に会いたくて、仕事を終わらせすぐに新幹線に飛び乗った。それでも、この時間になってしまったけど……

彼女の部屋へ着き、チャイムを鳴らす。
すぐにドアが開いた。あぁ。はるかだ。
「久しぶり。」
声をかけると彼女がぎゅっと抱きついてきた。
「会いたかった…」
「うん。」
彼女に軽くキスをすると、嬉しそうにふにゃりと笑う。

やばい。
止まれない……

もう一度キスをしようと顔を近づける。

「ねぇ、リビング行こ?」

ガクッ。
なんだそれ。俺の盛り上がったきもちをかえせっ。
< 15 / 18 >

この作品をシェア

pagetop