チョコとブーケ
4
当日。いつもの居酒屋で待ち合わせる。
「遅くなってごめん。」
「いいよ、気にしないで。来てくれてありがとう。」
少し、遅れて来た彼は、いくつか小さめの紙袋を下げていた。
きっと、袋の中身はチョコレートだ。
他の子たちも、彼が大阪へ行くとわかり、気持ちを伝えることにしたのだろう。私と同じように。
いつもどおり、他愛もないはなしをする。少しだけ、緊張して。
なんだか、彼も緊張してるみたい。私が緊張してるから、そう見えるだけかな?
〆のデザートを選ぶ。
さすがに、この時期なだけあって、デザートもチョコレートのメニューがいろいろあった。
「見てみて〜チョコのデザートいろいろあるよ。美味しそう。」
彼に話しかける。
「お前からのチョコはないの?」
真剣な表情で、予想外の答えを返された。
「えっ?!あ、あるけど……」
待って。心の準備が……
泣きそうになりながら、かばんから取り出す。
「好きな人がいることも、社内恋愛をしないことも知ってる。
でも、気持ちだけでも伝えたくて。
木村が好きです。」
「遅くなってごめん。」
「いいよ、気にしないで。来てくれてありがとう。」
少し、遅れて来た彼は、いくつか小さめの紙袋を下げていた。
きっと、袋の中身はチョコレートだ。
他の子たちも、彼が大阪へ行くとわかり、気持ちを伝えることにしたのだろう。私と同じように。
いつもどおり、他愛もないはなしをする。少しだけ、緊張して。
なんだか、彼も緊張してるみたい。私が緊張してるから、そう見えるだけかな?
〆のデザートを選ぶ。
さすがに、この時期なだけあって、デザートもチョコレートのメニューがいろいろあった。
「見てみて〜チョコのデザートいろいろあるよ。美味しそう。」
彼に話しかける。
「お前からのチョコはないの?」
真剣な表情で、予想外の答えを返された。
「えっ?!あ、あるけど……」
待って。心の準備が……
泣きそうになりながら、かばんから取り出す。
「好きな人がいることも、社内恋愛をしないことも知ってる。
でも、気持ちだけでも伝えたくて。
木村が好きです。」