闇を抱える蝶と光輝く龍

【桐人said】

お昼になり夢蝶と洸龍に別れてバーベキューすることになった


結衣もこっちに入ると思ったけど夢蝶と取り合いになり結局じゃんけんで負け、結衣は夢蝶の方に入ることになった


くそっ！夢蝶に負けるなんて、これが全国と世界の違いなのか(全く関係ない)


それでもなんとか楽しもうと思い肉ばっか食べた(かなり迷惑)


「肉もーらい！」


尚「それ、僕のなのに…」


舜「さっきから桐人以外肉食べてませんよね？」


陸「……桐人に全部とられてるからね」


みんな口ではそんなこと言ってるがなんだかんだ楽しんでいた


だが


晴「……」


晴だけは何故か黙ったままだ


晴どうしたんだ？


朝はいつも通りだったのに


「なぁ尚、晴なんかあったのか？さっきから全然喋らねぇし」


気になって尚に聞くが


尚「あー、ちょっと考え事してるんだと思う。少し一人にさせてあげて」


苦笑いしながら尚は言った


多分尚は嘘をついてる。朝になにかあったんだろうけど俺たちに迷惑かけないようにしてるんだろうな


晴も尚もああ見えて周りに頼るの苦手だからな


舜と陸も晴を気にかけている


舜「桐人、尚は何て言ってました？」


「考え事してるって言ってた。嘘だと思うけどな」


舜「僕も同意見です」


だよな


結衣も晴の異変に気づいていたが夢蝶のやつらの世話で晴にこえかけられないらしい


俺はなんか放っておけず尚が肉に気をとられている内に晴に話しかけた


「晴、どうしたんだよ？もしかして、肉食べれなくて落ち込んでるのか？」


晴「…」


「欲しいなら力づくでも取りに行かなきゃダメだろ？」


晴「…」


「ここにいても楽しくねぇだろ？」


晴「…桐人、今はあまり話しかけないで」


晴はすごく悲しそうな声で言った


しかもいつもは“きーくん”なのにさっきは“桐人”って呼んでいた


それ以上俺は話しかけれなかった


晴…何があったんだ？


【桐人said end 】