闇を抱える蝶と光輝く龍
桐「結衣は花火やんねぇのか?」


いつも間にか桐人が隣に来ていた


「うん。火をつける係りだし何があっても動けるようにしてないといけないから。桐人こそいいの?こういうの好きそうに見えるけど?」


私がそう言うと


桐「…俺も火つける係りだし、ちょっと気になることもあってそういう気分じゃねぇんだ」


それってもしかして…


「晴のこと?」


私がそう聞くと


桐「やっぱり結衣も気づいてたか」


「うん。朝に晴のお兄さんと晴が言い争ってるの聞いてそれから元気ないみたいだから」


私が話すと桐人は「そうか」と言ってから


桐「それが原因か。そういうことなら納得だ」


何故か桐人は理由が分かったみたいだ


理由分かったの?私はわからないのに


桐「結衣、教えてくれてサンキューな」


桐人は私に笑顔でそう言ってみんなのところに戻った


その時胸がキュンっとなった


なんなの?これ?


夏のせいかな?うん。きっとそうだ!


私は自己解決させた


快「結衣ー!ススギ花火なくなった!」


桐人と話していたら快が私に向かって叫んだ


え!?もう!?早くない?


そう思っても仕方ないので次の花火を出した

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