闇を抱える蝶と光輝く龍
そしてその翌日から会社には跡継ぎが自殺したとか恋人と駆け落ちしたとかいう噂が広まり会社を辞めてく社員も出てきて


会社はどんどん小さくなっていった


兄が出ていってからは僕が跡継ぎになったけど


兄のように頭はよくないし要領も悪くて両親もガッカリしていた


そして両親や会社の人たちは僕を




『結城家の出来損ない』




と呼んだ


数日後両親が病気になり社長と副社長共に不在の時期が長く続いて社員も少なくなり有名なブランドアクセサリーの店は今では小さなアクセサリーの店になってしまった


その状態になっても兄は家に帰って来なかったし、電話も繋がらない。メールも送れなかった。


おそらく、電話番号とメアドを変えたんだと思う


そしてある日僕は見てしまった


兄が知らない人たちと楽しそうに歩いてるところを


僕は思った


兄は家族と会社を捨て自分の自由を優先させたんだと


それから僕は兄を嫌いになった


尚が来て中2になった時いきなり尚が話があると言われて部屋に行くと


尚「ねぇ、晴。暴走族って知ってる?」


「うん。バイクで夜道を集団で走ってる人たちでしょ?」


尚「まぁ、世間ではそう思われてるね。でもね、本当は夜の治安を守ってるんだって。でね、僕も暴走族に入ろうと思ってるんだけど晴も入らない?」


え?暴走族に入る?


「尚、正気?だって喧嘩もするし犯罪を犯してこいとか言われるんだよ?そんなのおかしいよ」



尚「大丈夫だよ。喧嘩は教われるし、犯罪を犯さない族だから。気が乗らないなら付いてくるだけでもいいから。ね?お願い!」


尚が僕を頼るのはこれが初めてだし尚一人だと心配だから付いてくだけならと思い洸龍の倉庫に通うことになった


最初は怖かったけど通う内にいい人ばかりで暖かい居場所だと思うようになりそれから遅れて僕も洸龍に入って族引き継ぎの時幹部に選ばれた




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