闇を抱える蝶と光輝く龍
「お前ら大丈夫か?」


俺は、闇討ちに遭った下っ端に声かけた


下っ端達「総長!大丈夫です。心配かけてすいません」


確かに、声も意識もしっかりしてるな


少し安心した


晴「それで、闇討ちに遭った時の事話せる?」


下っ端「あっ、はい。俺たちが倉庫に向かっている途中にいきなりたくさんの男達にに囲まれて殴られました。いきなりの事で俺反撃できなかったんです。で、その男達は去り際に“これに懲りたら三国結衣には関わるな”って言われました」


は?


結衣に関わるな?


もしかして今回の闇討ちは結衣が関係してるのか?


俺が考えていると


ピリリリリ


ケータイが鳴った


ディスプレイを見ると


“翔”


夢蝶から電話なんて珍しいな


俺は電話に出た


「もしもし?」


翔『あ、桐人か!?お前の族闇討ちに遭ったりしてないか?』


翔が焦った様子で言った


「今日下っ端が遭ったばかりだけど、何で闇討ちに遭ってるって思ったんだ?」


翔『あー、実は夢蝶の下っ端も闇討ちに遭ってて去り際に“三国結衣に関わるな”みたいなことを言われたって聞いて、もしかしたら洸龍も同じ目に遭ってる可能性があると思って』


夢蝶も闇討ちされてるのか


翔『で、そっちも同じこと言われてるのか?』


「ああ。去り際に“これに懲りたら三国結衣には関わるな”って言われたらしい」


翔『そうか。分かった。俺は闇討ちについて調べてみるからなんか分かったら連絡してくれ』


「ああ。分かった」


ピッ
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