闇を抱える蝶と光輝く龍
?「お前らまたサボりか?」


ドアの方を向くと葵さんが立っていた


洸龍「げ、理事長」


洸龍の皆はヤバイという顔をした


葵「なんだよ。げ、ってひどいな」


葵さんはのんびりした口調で言った


「葵さん、どうしてここに?」


葵「あ、あぁ。ちょっと前にガタンって大きな音がしたから早めに仕事を終わらせて見に来たんだ」


あ、それって私がドアを蹴破った音かも


「ごめん葵さん。屋上のドアに鍵が掛かってて取りに行くの面倒だったから壊しちゃった。ちゃんと弁償代は払うから許してね?」


私がそう言うと


葵「別に怒る気はねぇよ。だいたい予想してたしな。でも、これからはちゃんと取りに来いよ」


「はーい」


葵「じゃ、俺は戻るからな」


葵さんはそう言って屋上から出ていった


良かった怒られずに済んだ


桐「お前、理事長と知り合いなのか?」


あ、洸龍のこと忘れてた


「うーん、まぁね。」


私がそう言うと


桐「…気に入った」


…は?気に入った?


誰が?誰を?


桐「三国結衣。洸龍の姫になれ」


なに言ってんの?この人


「は?やるわけないでしょ。バカじゃないの?」


すると皆は目を見開いた


え?どうしたのかな?


でも今のうちに出よう


「じゃあ、私寮に行くから」


そう言って私は寮に向かった
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