闇を抱える蝶と光輝く龍
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結衣には幼なじみがいた


名前は舞


舞は結衣がまだ相原家にいた時の隣の家の子だった


当時は結衣も自分の家が組だと知らなくて舞も結衣の家が組だと知らなかったらしい


舞と結衣は歳が1つ違いで結衣が5歳、舞が4歳だった


いつものように結衣と舞は一緒に遊んでた日が傾くまで遊び帰りも一緒に帰ってた


そんな日々を過ごしてた


でも、ある日結衣にとってとても残酷なことが起こった

《結衣目線》

その日も同じように二人で遊んでた


でも、いつもより遊びに夢中で空を見るともう夜になりかけてた


結「舞、もう暗くなってるから帰ろう」


舞「待って、結衣お姉ちゃん」


舞は一人っ子だったから私の事をお姉ちゃんのように慕ってた


いつもの道で帰ろうとしたら


舞「あ、結衣お姉ちゃん。今日はここを通って帰らない?」


舞が指差したのは暗い細道だった


結「でも、舞。ここ一つも明かりないし危険だよ。いつもの道の方が明かりもあるし安全だからいつもの道で帰ろう?」


舞「大丈夫!この道一本道だし、舞何回も通ってるから覚えてるよ。それにこの道は近道だから 速く帰れるよ」



舞がそう言うから


仕方なく舞についていき不安になりながらも細道を歩いた


少し歩くと光が見えて出ると


本当に家の近くの道に出てた


舞「ね!だから言ったでしょ。近道だって」


結「うん。そうだね」


舞「あそこの角を曲がればすぐ家だよ」


家に帰ろうと角を曲がろうとしたとき


何やら話し声が聞こえた


そーっと覗いてみると


黒い服の男性が複数いた


男「ったくなんであの家はタバコ禁止なんだろうな」


男2「仕方ねぇだろ。組長の奥さんがタバコの臭いが嫌いなんだからさ。それにお嬢にも悪い影響しか与えないみたいだし」


男3「あの家は本当に家族思いだよな」



どこかの家の話をしてるみたいだったけど、見た目が怖いので少し回り道をしようと思ったとき
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