闇を抱える蝶と光輝く龍
舞「ねぇ、おじさん。あまりタバコは吸わない方がいいよ」


舞が男の人たちに声をかけていた


男「あ?なんだこのガキ。ガキが俺たちに指図すんな」


舞「舞はガキじゃない!立派な園児だもん」


舞は胸張って言った


これ以上は危ないと思って止めに入った


結「舞、もういいから家に入ろう?」


舞「結衣お姉ちゃん。でも、タバコは本当に危ないんだよ。実際タバコの吸いすぎでお父さん死んじゃったし」


舞とそんな話をしてたら


男1「結衣?もしかしてお嬢ですか?」


男性が驚いたように聞いてきた


結「え?なんで私の事…」


男1「やっぱりお嬢でしたか。何度か家で会ったりしてますよ」


もしかしてよく家にいっぱいいる黒い服の人かな


結「ごめんなさい。みんな同じ服だから誰が誰だかよく分からなくて」


男1「それもそうですね。みんな同じ格好してますから分かりませんよね」


舞「結衣お姉ちゃん。知り合い?」


結「多分、家にいるお父さんの会社の人だと思う」


なんで同じ服か知らないけど


男2「あ、あのお嬢。組長にはタバコの事は内緒にしていただけませんか?」


タバコの事?


結「別に家で吸わなければ何も言わないと思うけど」


男2「実はここに入るときタバコは吸わないと嘘をついてしまったんです。それがバレたら─」


男性が何か言いかけたとき
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