闇を抱える蝶と光輝く龍
結「うぅー…ひっく…まい…まい…」


舞が動かなくなってから私はしばらく泣いていた


舞母「え!?ちょっとこれどいういこと?」


私が泣き止んだ頃舞のお母さんが動かなくなった舞と私を見て言った


結「舞のお母さん」


舞母「結衣ちゃん。いったい何があったの?」


結「実は日が傾いた時に窓を見たら舞とお父さんが話してるのを見つけて、その後ろによく家にいる黒い服の男の人が拳銃持って舞を狙ってたから舞を助けようとしたんですけど…間に合わなくて…」


私がそう言うと


舞母「って事は舞は撃たれて死んだの?」


結「…うん」


舞母「そんな…なんで…なんで舞がそんな目に遭わなきゃいけないのよ!」


舞のお母さんは泣きながら叫んだ


舞母「…あなたのせいよ!」


するといきなり舞のお母さんが私を睨んだ


結「…え?」


舞母「あなたが舞に近づいたせいで舞は死んだのよ!」


舞のお母さんは睨んだまま怒鳴りつけた


すると


グイッ


私の首もとを掴んで


舞母「あなたも…あなたも死になさいよ。死んで舞に謝りなさい!」


舞のお母さんが私の首を絞めながら言った


く…くるしい…誰か…たすけて…


意識を失う直前に


パンッ


昨日聞いた音を聴きながら私は意識を失った
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