闇を抱える蝶と光輝く龍
【桐人said】

昼食の時間になりリビングに行くと


晴「あ、噂をすればきーくんが来たよ」


尚「やっと来た。もう待ちくたびれたよ」


噂をすれば?やっと来た?


俺なんかしたっけ?


いつもは言わない言葉をこの双子がいう場合は大抵何かをして又は隠してそれがバレたとき


でも、どちらも見に覚えがない


舜「さて、桐人が来たので説明してもらいましょうか?」


説明?何の?


「説明ってなんのだ?俺は何かしたり隠した覚えはねぇよ?」


考えても仕方ない。相手に聞くのが一番だ


みんなに問いただした


陸「…チームワーク練習の事」


チームワーク練習?


「その事ならメールで…」


舜「やることと時間は書いてありましたが、チームワーク練習がどのようなものでなぜそれをすることになったのかは書いてありませんでした」


晴「そーれーにー、きーくんだって詳しいことは昼食の時に話すってメールに書いたでしょ?」


俺はメールを見た


確かに書いたけど詳しいことはその事じゃないんだけどな


尚「時間もないし早く説明して?」


結構怒ってるな


面倒ではあったがみんなにチームワーク練習の説明とそれをやることになった経緯を話した


舜「そう言うことでしたか。賢人さんの言うことでしたらやるしかありませんね」


晴「理由もしっかりしてるし、メリットだらけだもんね」


尚「さすが賢人さん。世界No.1なのも頷けるね」


陸「…尊敬する」


なんとかみんなの怒りは収まったな


舜「でも、そういう理由ならそれもしっかりメールで伝えてください。あれだけじゃ伝わりませんよ」


晴「きーくんはいつもざっくりしすぎ。僕たちはその場面見てないんだからしっかり伝えないとだめだよ」


尚「メールで話せばいいのに結局いつも手間かけるよね」


陸「…全く成長してない」


何か悪口を言われてる気がするけどまぁいいや


俺たちはいつもより早めに昼食を食べ、大広間に向かった


大広間にはすでに全員が集まっていた


すると賢人さんが入ってきた


賢「いきなり集まってもらって悪いな。もう聞いていると思うが今日からチームワーク練習を行う。組員は組員同士で組んでくれ。銀龍、夢蝶、洸龍はとりあえず色々試してみてから決めてくれ」


銀龍 夢蝶 洸龍『はい!』
< 180 / 357 >

この作品をシェア

pagetop