闇を抱える蝶と光輝く龍
蛍さんが不思議そうに尋ねた


慶「仕方ねーだろ。一人足りないんだから」


蛍「でも、そしたら俺らのチーム二人だから他のチームと差が着いちゃう」


慶「それもそうだな…」


慶さんが考え込んだとき


翔「じゃあ夢蝶の幹部候補一人いれようか?」


翔がそう提案した


慶「いいのか?」


翔「別にこっちは構わないよ。夢蝶は全員ナイフは避けられるし、幹部候補奴らは少しずつだけど弾の避け方を教えてたしね」


翔はさらりと言ったけど何気ににすごいこと言ったよな


夢蝶は全員ナイフ避けれるって夢蝶は一体どんな特訓してんだよ



翔「ただ、それを賢人さんが許してくれるかが問題だけど」



確かに。今回はただの抗争じゃない。


武器や薬を普通に使っている組だし、何より結衣がいる


誰かが足手まといになれば作戦は失敗に終わる可能性がある


慶「それなら大丈夫だ。さっきメールしたら許可得たから」


は!?いつの間に慶さんそんなことしてたのかよ?


さすが次期社長。仕事が早い



翔「じゃあ、すぐ来るように伝えるよ」


翔はそう言うと電話を掛け一言二言言ってたから電話を切った


すると5分もしない内にに誰かがこっちに走ってきた


翔「あ、来た来た。昴【すばる】、こっちだ」


昴「はぁ…はぁ…。翔、いきなり低い声で“5分以内に三国家に来い。さもないと…”とか言わないでよ。マジで死ぬかと思った」


息切れながら昴と呼ばれた奴がそう言った


翔「分かったから。みんなに自己紹介して」


昴「あぁ。そうだった。はじめまして。夢蝶の幹部候補の入江 昴です。まだまだ未熟者ですが皆さんの力になれるよう頑張りますのでよろしくお願いします!」


昴は勢いよく頭を下げた


ん?ちょっと待て。入江って


「まさか…翔の弟?」
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