闇を抱える蝶と光輝く龍
賢人さんを撃ったのは桜さん
桜「全く。いつまで待たせるの?そろそろ演技にも飽きたよ。相原くん」
桜さんは呆れた様子で相原組長を見ていた
相原くん?
どういうことだ?
意味がわかんねぇ
相「わりぃな。桜。まさかここまでとは思ってなくて正直予想外だったよ」
いったいどうなってんだ?
他のやつらも状況を理解できていないみたいだった
相「フッ…。状況を把握してないみたいだからいいこと教えてやろう。俺と桜は、愛人関係だ 」
あい…じん…?
嘘だろ?
あの桜さんが相原の愛人だなんて…
桜「今までのこと思い出してみて?結衣の過去に母親のことが一度でも出てきた?母親がどうなったか聞いたことある?」
…そう言えば母親のことは聞いたことない
桜「なんで聞いてないかと言うと、それは…結衣の記憶に母親との思い出がないからよ」
母親の記憶がない?
桜「結衣は、相原くんと私の間にできた子ども。まぁ、分かりやすく言うと愛人の子ってことよ。で、その時私はもう結婚してて慶も生まれてたから結衣のことは相原くんに任せたの。だから、結衣は誰が自分の母親か分からないまま育ったの」
なんだよ。それ…
相「計画では最後は三国一人が残りそれで桜が三国を殺し、結衣に相原組を継いでもらおうと思ったんだが…そんなに甘くはなかったな」
桜「そうね。かなり強くなっていて驚いたわ。甘く見ていたわ」
二人ともため息をついた
その時上から微かだが俺たちが聞きたかった声が聞こえた
結「…お、お母さん」
上を見ると奥から結衣が姿を表した
桜「ゆ、結衣!?」
相「な、なんで出てきた?」
二人はかなり驚いていた
結衣はまるで感情を失ったような顔で回りを見渡した
結「桐人たちと慶にぃたち怪我してる。お父さん、撃たれたの?」
そう言った後しばらく目を見開いた後
結「みんなバカじゃないの!?なんでここに来たのよ!手紙読んだんでしょ?私は助けを望んでない。今のうちに早くここから出てって!」
結衣は悔しそうな顔をしていた
結衣を残して出ていくなんて