闇を抱える蝶と光輝く龍
「よろしくお願いします。桐人くん、舜くん、晴斗くん、尚斗くん、陸くん」


そう言うとみんな驚いていた


「?どうしたんですか?」


晴「あ、いや。記憶なくても早く名前を覚えるのは変わんないだなって思って」


あ、そう言うことか



尚「あ、僕と晴斗とのことは晴、尚って呼んで。みんなもそう呼んでるから」


桐「それからくんはつけなくていい。敬語もなしだ。前の結衣はそうだった」


「え、えっと…いきなりそんなこと言われましても。すぐには…」


晴「きーくん。無理言わないの。今はゆーちゃんが呼びやすいように呼ばせてあげよう。慣れてからでいいじゃん」


桐「…分かった。でも、俺らは前のお前と同じように接するからな」


「は、はい。じゃなくてうん。分かった。」


相変わらず俺様だな


ん?相変わらず?


おかしいな。会ったのは昨日が初めてのはずなのに…


そう言えば他のみんなも昨日が初めてのはずなのになぜか懐かしいって思う


晴「ゆーちゃん?どうしたの?」


「はっ、いや、なんか懐かしい気がして。前にもこんなことあったのかな?」


晴「そっか。頭は覚えてないかもしれないけど心は覚えてるのかもね」


そうなのかな?


でも、もしそうなら近いうちに記憶が戻るかもしれない


期待していいよね?


うん。大丈夫。すぐ戻るよね


結衣は心の中で自問自答しながらみんなと話してた
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