闇を抱える蝶と光輝く龍
え?記憶を戻せそう?


「ほ、本当に?」


桐「あぁ。実はこっちでもどうしたら記憶が戻るか相談してたんだ」


嘘。初耳だよ


桐「無理矢理思い出させるのは脳に影響が出るから出来れば自然にっていうのが一番いいらしいけど中には記憶が戻らなかったケースもあるからなるべく影響が出ない方法を考えたんだが…」


舜「なかなか思い付きませんでした。なので結衣さんがここに来てから改めて考えることにしようと思ったんです」


なるほど。でも今までのを見てどこから記憶が戻りそうって思ったのかな?

桐「さっき結衣が座った瞬間に少しだけ記憶が戻った。つまりいろんな場所に行けば記憶が戻る可能性が出る」


晴「例えば教室とか屋上とか?」


尚「そっか。教室とか屋上は毎日行ってたからたくさんの事思い出せそうだね」


晴くんと尚くんは嬉しそうに話始めた


確かに学校は毎日行っていたみたいだから色々と思い出せるかもしれない


でも、もし思い出せなかったら…


そんな事思っていたら


桐「結衣?どうした暗い顔して」


桐人くんが顔を覗きこみながら言った


「うん。ちゃんと思い出せるかなって思って。もし思い出せなかったらどうしようかなって」


なんか不安になってきたな


桐「大丈夫だ。可能性がない訳じゃないし、たとえなにも思い出せなくても俺たちがまた新しい方法見つけるから。な?俺らを信じろ」


桐人くん


そうだよね方法はひとつじゃないし、できることはやってみなきゃね


「うん。ありがとう。少し気が楽になったよ」


桐「そうか。ならよかった」


その後話し合って明後日から学校だから明後日一緒に色々なところを回ることになった
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