闇を抱える蝶と光輝く龍
校舎に入ってもパンダ達の声は収まらなかった


パンダ女達『桐人様ぁ~~~~‼かっこいいですわ!』


パンダ女達『舜様ぁ~~~~~‼今日も素敵‼』


パンダ女達『尚斗くーん!晴斗くーん!かわいい‼こっち向いて』


パンダ女達『陸くん!こっち見た!今日もクールだわ‼』


みんなを見て騒ぐ一方で


パンダ女達『あの子なんなの?』


パンダ女達『姫かしら?でも、そんな話聞いてないわ』


パンダ女達『少し可愛いからって調子のってんじゃない?』


私を見ながらワケわかんない話をしている人もいる


あー、もうほんとにうるさい‼


なんで皆といるだけでこうなるの?


それに私は調子に乗ってないし、可愛くないのも自覚してるし‼



ほんと最悪だよ


みんなは特に気にしないで素通りしていく


はぁ…なんかさらに憂鬱な気持ちだな


そう思いながら私たちは教室に入った
< 23 / 357 >

この作品をシェア

pagetop