闇を抱える蝶と光輝く龍
晴「はぁー。つ~か~れ~た~」


類「もう一歩も動けないよー」


ビーチバレーが終わったのは夕方ごろだった


桐「お前らが何回もやるって言うから終わるの遅くなったじゃねぇか」


翔「俺たちは遊びに来た訳じゃないって言ったよな?」


晴「だってぇ、リベンジしたかったし」


類「一回も勝てないなんて嫌だし」


桐 翔「「あ?言い訳する気か?(殺気)」」


こ、怖い!二人が鬼に見える


類 晴「「ひぃ!ご、ごめんなさいぃぃぃぃ!」」


晴くん達も怖かったのかものすごい早さで謝った


桐「はぁ。とにかく、これからどうすんだ?今日はホテル予約してねぇから泊まる場所ねぇぞ?」


尚「え?雪くんに頼めば大丈夫じゃないの?」


雪「…今日は団体のお客が多いから無理だって」


快「なに!?そういうことは早く言えよ」


雪「…聞かれてないし、もともと今日は日帰りのはずだったし」


翔「そのはずだったのに類達のせいで泊まるところ探さなきゃいけねぇしな」


尚「…ねぇ、もし泊まるところなかったら…」


桐「野宿、だな」


晴「えー!僕野宿やだよー!」


類「しかもこんな光があまりないところでなんて無理!」


快「俺らだけならまだしも結衣もいるんだぞ!どうすんだよ」


別に結衣は野宿でもいいけど。楽しそうだし


桐「だから今から探すんだろ?」


桐人くん達は宿がないか近くを探していた


舜「…あの、いい忘れてましたが少し町の方に行くと僕の親戚がやっている旅館があります。今はシーズンではないので部屋も空いてると思います」


舜くんの一言にみんな一瞬フリーズした


桐「舜、何でもっと早く言わねぇんだよ」


晴「そうだよー。僕ほんとに野宿するかと思ったじゃん」


類「そういう大事なことは早めに言うべきでしょ」


快「さっきまでの時間無駄にしちまった」


みんなそう言いながらもホッとした顔をしていた


舜「あるんですけど、その…オーナーが…少し厄介と言うか…」


あのいつも冷静な舜くんがその時だけ不安な顔をしていた


翔「厄介?それって暴走族嫌いとかか?」


雪「…不良嫌いかも」


尚「めちゃくちゃ厳しいと人とか」


陸「…男好き?」


みんな好き放題言ってるけどいいのかな?


桐「…おい、もしかしてその親戚って…あいつのことか?」


あいつ?


舜「はい。おそらく桐人が思い浮かべてる人物で間違いないです」
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