闇を抱える蝶と光輝く龍
なんか二人だけで話進めてるよね?


晴「ねぇ!コソコソ話さないで僕たちに分かるように説明して」


桐「その親戚のやつは、一言で言えばちょっと…いやかなり変わってるんだ。」


舜「陸が言った男好きに少し似てます」


よく分かんないけど変わった人ってことだよね?


尚「二人が言ってること一致してないけど」


翔「本当に同一人物なのか?」


桐「まぁ、他に宿がねぇみたいだしそこに行くしかねぇだろ」


晴「とりあえず行ってみようか」


結衣たちは舜くんの親戚がやっている旅館に行くことにした


桐「舜、ここか?」


舜「そうです」


目の前の建物はまさしく“THE 旅館”みたいな感じだった


晴「それよりバイクどうするの?置き場ないみたいだけど」


雪「…さっき周りみたら裏がバイク置き場だった」


快「マジかよ。裏まで行くの面倒だな」


確かに皆で行くのは大変かも。


あっ、そうだ


「みんな先入ってて。バイクは結衣が裏に運ぶから」


翔「は?なにいってるんだよ。結衣だけに任せるのはさすがに無理だ」


類「台数も一台二台じゃないし」


「でも、みんなで裏行くのも大変でしょ?道だってやっとバイク一台通れるくらいだし」


尚「確かにそうだけど」


桐「じゃあ、俺と結衣でやっとくからお前ら先に入ってろ」


すると桐人くんが結衣の横に立って言った


桐「これなら問題ねぇだろ」


舜「そうですね。では、バイクのことは桐人達に任せましょう」


するとみんな「よろしく」と言って中に入っていった


桐「じゃあ、さっさとやるか」


「そうだね」


結衣は桐人くんと一緒にバイクを裏に運ぶことにした



桐「よし、これで最後だな」


結局ほとんど桐人くんが運んでくれたけどね


桐「じゃあ、結衣俺たちもい…」


桐人くんは途中で言うのをやめた


「桐人くん?」


桐「結衣、少しの間目瞑っててくれねぇか?」


え?


桐「どっかの集団に囲まれている。すぐ片付けるから」


片付けるからってもしかして喧嘩でって事だよね?


桐「おい!そこに隠れてるやつ出てこい!相手してやる」


すると陰からたくさんのヤンキーが出てきた


桐人くんは結衣を庇いながら喧嘩を始めた


何でだろう。なぜだか怖いとは思わなかった

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