闇を抱える蝶と光輝く龍
しばらくすると手術中のランプが消え医師が出てきた


桐「あの!結衣は大丈夫なんですか?」


医「付き添いの方ですね。手術は成功しました。傷もそこまで深くはないので痕は消えるだろうし、意識もすぐに戻ると思います」


桐「そうですか。ありがどうございます」


結衣が無事だとわかり俺たちは安心した


舜「ひとまずよかったですね。ここに全員残ると大変なので誰か一人今日残って後は一旦旅館に帰りましょう」


類「そうだね。で、誰が残るの?」


桐 晴 尚 陸「「「「俺(僕)が残る」」」」


は?なんで晴達まで言ってんだよ


翔「…えーっとどうすんの?」


快「しかも見事にハモったな」


雪「…4人も要らないと思う」


舜「困りましたね」


晴「僕が残るよ。目が覚めたとき僕がいた方が緊張しないと思うし」


尚「晴は待ってる間に寝ちゃうからダメだよ。僕なら起きていられるから平気だよ」


陸「晴は寝るの早いし尚はなんか色々と
準備のために病室を少し開けそうだから任せられない。俺なら夜に強いし適任だと思う」


桐「いや、お前女嫌いだろ。全然適任じゃねぇし。俺が残るからお前ら帰れよ。あの集団の片付けして疲れてるだろうし」


晴 尚 陸「「「桐人(きーくん)だけは絶対にダメ!」」」


「は?てかなんでそこだけ意見一致してんだよ」


意味わかんねぇし


舜「なぜダメなんですか?桐人なら結衣さんといる時間が一番長いですし寝る心配も部屋を開ける心配もないと思いますが」


そうだ。しかも今まであの3人が俺の言葉に反論するなんてあまりなかった


なんで今日はあんなに必死に反論するんだ?


晴「だからだよ!きーくんが一番長いからダメなんだよ」


尚「そうだよ。桐人だけずるい。僕だって結衣ちゃんといたかったのにいつも桐人が一緒だったし」


陸「…抜け駆けはさせたくない」


俺には三人の言ってる意味が分からない


快「お前ら心配しすぎ!桐人は病人に手を出すほど女に困っ…」


ガンっ!


快は言い終わる前に類に頭を思いっきりなぐられた


快「いった!?な、何するんだ‼類」


類「快バカなの?そんな事誰も心配してないから」


快「じゃあ何であんなに必死なんだよ」


雪「…多分3人とも結衣の事が好きだからだと思う」
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