闇を抱える蝶と光輝く龍

「…ん…」


桐「っ！結衣！結衣！分かるか？」


陸「…結衣、大丈夫か？」


この声は桐人と陸？


瞼を開けると桐人と陸が心配そうに私を見ていた


「…桐人、陸もしかして付き添ってくれてたの？」


桐 陸「「っ！」」


二人は私の言葉に驚いていた


え？私なんか変なこと言った？


桐「結衣、記憶が…戻ったのか？」


あっ、そっか。私記憶喪失だったからか


「…うん。記憶戻ったよ。心配かけてごめんね」


桐「ほんとに…お前は最初から心配かけてばっかだな」


陸「目を離すとすぐ危ない目に遭ってるから一度も気が抜けない」


あはは。その通りだからなにも言えない


陸「…でも、目が覚めてよかった」


桐「そうだな。結衣、おかえり」


陸、桐人


「ただいま！」


陸「あっ、桐人ナースコール押さないと」


桐「あぁ。そうだな」


桐人がナースコールを押すと少しして看護師と医師がやって来た


看「すぐ検査するので面会の方は少し外で待っててください」


看護師がそう言ったので桐人たちは廊下に出ていった


医「では検査始めますね」


「はい。お願いします」


それからいろいろ検査されたがどこも異常はなかった


医「念のため１日は入院してもらいます。それで異常がなければ退院となります」


「分かりました」


１日入院か。まぁ、すぐ退院できるからいいけど


医「それでは安静にしていてくださいね」


看「お大事になさってくださいね」


そう言って医師と看護師は部屋を出ていった


桐「結衣、大丈夫か？」


「うん。どこも異常はないって。でも1日は入院だって」


桐「そうか」


「あれ？そういえば陸は？」


桐「あぁ。陸はみんなに結衣が目が覚めたこと伝えにいってる」


「そっか」


すると陸が戻ってきた


陸「みんなすぐ向かうって」


桐「わかった。じゃあみんな来るまで待つか」


みんなが来るまで他愛のない話をすることにした