闇を抱える蝶と光輝く龍
それから二日後に葵さん達は戻ってきた


でも、陽菜姉さんの姿が見当たらない


「葵さん。陽菜姉さんは?」


葵さんに聞くと


葵「陽菜は無事だ。今は念のため病院に入院している」


そっか。よかった。


葵「それから、1ヶ月後俺たちは引退する。次の総長は結衣だ」


え?引退?


しかも次の総長が私?


「ち、ちょっと待って。なんでいきなり」


葵「いや、前から考えてたんだ俺らはもう高三だし、そろそろ潮時だなって話してた」


「でも、総長が私って」


咲「お前なら喧嘩も強いし、仲間もまとめられるし、信頼も一番得てるから適任だと思う」


暁「引退しても何かあったら俺たちも力になるから、大丈夫だ」


いきなりの発言に戸惑ったけどせっかく葵さんが私に託してくれたんだからしっかりやろうと思った


それに、私の居場所になったところだからこれからも守っていきたいと思った


副総長と幹部は結衣が決めていいと葵さんが言ったので私の次にハッキングがうまくて喧嘩のテクニックもある翔を副総長にして、喧嘩の基礎ができててそれぞれ特技がある類、快、雪を幹部にした


4人とも最初は驚いていたけど自分達で良ければと承認してくれた


それからみんなの前でお披露目したときもみんな拍手で認めてくれた


それから1ヶ月後葵さん達は引退した


陽菜姉さんには会えなかったけど噂によると退院した後行方不明になったらしい


葵さん達も探しているという噂も聞いた


その半年後のこんな噂が広まった


夢蝶の元姫は男達に犯されて生きるのに疲れて病院の屋上から飛び降り自殺した


その噂を聞いたとき私は自分を憎んだ


あの時もっと気をつけてれば


もっと強ければ


ショッピングにいかなければ


ちゃんと学校通ってれば


後から後から後悔が押し寄せてくる


もう、私は仲間と家族以外には関わらないようにしよう


人はすぐ裏切るし、私と関わると不幸になる


私はそう心に決めて生きることにした

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