闇を抱える蝶と光輝く龍
2日連続で騒いだせいか葵さん達以外はヘトヘトだった


まぁ、葵さん達が来ると決まって飲み比べ大会が始まるからどっちにしてもヘトヘトになるけどね


回りを見ると


昨日の朝と同じようにビールのカンやお酒の瓶は床に転がっていてお菓子はテーブルに置きっぱなしになっていた


「はぁー。また片付けないとダメだな」


時計を見ると8時25分


…ん?8時25分?


私はカレンダーを見た


確か…今日は月曜日


ってことは


学校じゃん!!


やば!早くみんなを起こさないと


「みんな!起きて!今日学校だよ!倉庫から遠いから早く支度しないと遅刻になるよ!」


大声で叫ぶとその声でみんなは勢いよく飛び起きた


桐「やべー。あまり時間ねぇぞ」


晴「ここから学校まで何分かかるの?」


翔「確か…40分くらい。バイクを飛ばしても20分はかかる」


尚「完全に遅刻決定だね」


舜「……まずいですね」


類「?なんかあるの?今までも遅刻なんてよくしてたよね?」


桐「まぁ、そうだが。咲哉さんに次遅刻したらきつい罰与えるからなって言われて」


晴「咲哉さんの事だから想像もつかないことやるから心身ともにやられるかなって」


快「うわー。怖いな。それ」


翔「よかったな。俺たち最初から通ってなくて」


雪「…うん。もし最初からここに通ってたら、一緒にやられてたから」


夢蝶はほっとしてたけど


翔「…待てよ。もしかして、結衣も殺られるのか?」


え?私?


類「そうだ。結衣洸龍と一緒に行ってたから遅刻回数多いんじゃない?」


いや、私来てから洸龍はずっと早起きしてたから一度も遅刻してないからね


多分、その前に何回も遅刻してたんだろうね


それに、例えそうでも咲哉さんが私に罰なんか与えられるわけないしね


尚「結衣ちゃんは平気だよ。だって結衣ちゃんが転校してからは遅刻してないからね」
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