闇を抱える蝶と光輝く龍
旅館に着くと


女将「いらっしゃい。紗奈ちゃんから聞いていたお客様ですね。よくおいでくださいました」


「こんにちは。本日はお世話になります。いきなりたくさんで来てしまってすみません」


女将「気にしなくていいですよ。ここはあまり知られていない旅館だからあまり人が来なくてちょっと困っていたぐらいだから。逆にたくさん来てくれて嬉しいわ。ゆっくりしていってください」


「ありがとうございます」


その後私たちは女将さんにそれぞれ部屋を案内され荷物を置き、さっそくスキーをしに行くことにした


晴「うわー!すごい!一面真っ白だ」


尚「僕こんな光景初めて見た」


二人は目の前の光景に興奮していた


その一方で


陸「…寒い。死ぬ」


雪「…早く部屋に戻りたい。凍る」


この二人は体を震わせていた


なに、この温度差の違いは


桐「結衣、とりあえずあの二人は部屋に返すか。あのままじゃアイツらほんとにヤバそうだしどうせスキーする気ないだろうから」

「そうだね。なんかかわいそうだし」


私は二人に駆け寄った


「雪、陸。寒いなら部屋に戻っててもいいよ。私たちはスキー楽しんでから戻るから」


雪「わかった。先に戻ってる」


陸「…俺も。部屋で本読んでる」


二人はそう言って部屋に戻った


本当に陸って本好きなんだね


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