闇を抱える蝶と光輝く龍
どんな本なのかな?


表紙を見ると


【世界の何よりも誰よりも君が好き】


と書いてあった


れ、恋愛小説!?


陸恋愛小説読むんだ


意外だな


そう思って歩いていたら


♪~


あ、メールだ。尚?


メールの送り主は尚だった


内容を見ると


“結衣ちゃん起きてる?もし時間あったら話したいことあるから一階のエントラスに来て”


と書いてあった


なんで部屋じゃなくてエントラスなんだろう?


不思議に思いつつも私はエントラスに向かった


エントラスに着くと


尚「あ、結衣ちゃん!こっちこっち」


尚が私に気づいて手を振ってくれた


「尚、どうしたの?こんなところに呼び出して。部屋じゃダメなの?」


尚「ごめんね、いきなり。部屋だと意味ないというか、損するというか…まぁ、色々あって」


意味ない?損する?


一体なんの話だろう?


「それで、話ってなに?」


私が聞くと尚は深呼吸すると真剣な目になった


尚「結衣ちゃん。僕、結衣ちゃんの事が好きなんだ」


…ん?それだけ?


「私も尚の事好きだよ?」


今さらなんなんだろう


尚「あ、ごめん。そうだった。結衣ちゃんこういうの鈍感だったの忘れてた。言い方改めるね」


最近よく鈍感って言われるけど私ってそんなに鈍感かな?
  


そんなこと考えながら尚の次の言葉を待った
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