闇を抱える蝶と光輝く龍
晴「あ、かっくん、きーくんお帰り!大丈夫だった?」


翔「…なんとかな。それにしてもなんであんな変な匂いするんだ?」


類「あー、それ多分香水だね。女の子はつけるんだよね。でもここの人はつけすぎだよ」


雪「…僕それで一回気絶しそうになった」


結「あー、あったね!葵さんが一回ふざけて香水つけまくって倉庫来たとき雪気絶しそうになってすぐ部屋こもったもんね」


快「そうそう。そのあと結衣がぶちギレて葵さんに回し蹴り喰らわせて追い出しんだもんな」


類「凄かったよね。一発で気絶してたし。それに凄くキレイに決まってたしね」


結「そのせいで2.3日倉庫に香水の匂いしてたからね。地獄だったよ」


結衣達は昔の話に花を咲かせていた


「尚、少しいいか?」


尚「うん。いいよ」


俺はみんなが話しに夢中になっている間に尚を連れて空き教室に移動した


尚はいつもと変わりはない


「お前、結衣と付き合ってるのか?」


そう聞くと、少し沈黙が続いた


ん?この間はなんだ?


尚「アハハ!ほんとに勘違いしたんだ!こんな手に引っ掛かるなんて桐人もまだまだだね」


いろいろと言いたいが勘違いって言ったよな


「じゃあ、付き合ってないんだな」


尚「そうだよ。付き合ってない。でも、まさか抱き締めただけで勘違いするとは思わなかったな」


この言い方、まさか…


「知ってたのか?俺があの場にいたこと」


尚「知ってたよ。だから抱き締めたんだよ」


は?意味が分からない


なんで俺がいたら抱き締めるという発想になるんだ?


尚「そうすれば何か桐人が動きを見せてくれると思ったんだけど…まさか自分の気持ちに気づいてないなんて」


なにを言ってるんだ


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