闇を抱える蝶と光輝く龍
倉庫の前につくと


紗「こ、これが倉庫?綺麗だし大きい。族の倉庫ってみんなこうなの?」


紗奈は初めての倉庫に戸惑っていた


「いや、全部ではないかな?中には狭くて埃っぽい倉庫の族もいるしね。綺麗で広いのは私が知る限りではここと銀龍と洸龍の倉庫くらいかな?」


実際翠月の倉庫が埃っぽかったしね


類「とりあえず入ろっか。みんなソワソワしながら待ってるだろうし」


快「だな。お披露目楽しみてしてたからな」


二人はそう言いながら倉庫に入っていった



「紗奈大丈夫。私も一緒に入るから。緊張しないでいつも通りでいいからね」


緊張で固まっている紗奈を励ましながらも手を引き私は紗奈と一緒に倉庫に入った


下1「結衣お疲れ様!」


下っ端達『お疲れ様!』


下っ端の一人が私に気づき挨拶すると他のみんなも挨拶してくれた


「みんなお疲れ!昨日はごめんね。今日やるから準備だけしといてね?」


下っ端達『りょーかいです』


みんなの返事を聞き私は紗奈の手を引きながら幹部室へ入った


ガチャ


中はいつもみたいにそれぞれやりたいことをしていた


「紗奈、大丈夫?思ったより人がたくさんいてビックリしたでしょ?」


紗「う、うん。でも、みんな友だちみたいでいい人達だと思うから少し安心した」


よかった。思ったより怖がってないみたい


紗「それで、お披露目ってどんな感じなの?」


「うーん…なにをお披露目するかによるけど姫の場合は姫がみんなの前で名前となにか一言言っておしまいだよ」


紗「え?一言?あんなたくさんの人の前で?しかも上から」


内容を聞くと紗奈はまた緊張しだした


「紗奈大丈夫だよ。何言ってもみんな受け入れてくれるって」


類「そうだよ。栗原ちゃん。快なんて幹部発表の時に“俺についてこれない奴は今すぐ出てけ”とか言ってたしね」


雪「その後、結衣に頭叩かれて2時間説教されてたけど」


翔「自業自得だな。あれは」


だってあんなこと言ったら怖がられちゃうしせっかくの友だちみたいな関係が壊れると思ったからね


紗「私、一言なんて考えてないよ~」


「大丈夫。よろしくお願いしますだけでもいいからね」


みんなで紗奈の緊張を解こうしてたら


コンコン


下1「結衣、準備できたよ」


「りょーかい。今から行くね」


すると下っ端は返事して下に降りていった


「よし、紗奈行くよ。もし困ったら私がフォローするから。ね?」


紗「う、うん」


そしてみんなで幹部室を出た
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