闇を抱える蝶と光輝く龍
じゃあ、私は妹にモヤモヤしてたの?


急に恥ずかしくなって私は手で顔を隠した


桐「結衣?どうかした?」


「だって…妹にモヤモヤしていたのかって思ったら、なんか恥ずかしくて…」


桐「フッ…俺は嬉しいけどな。それって嫉妬してくれたってことだろ?」


嫉妬?


モヤモヤって嫉妬の感情なのかな?


桐「それと、俺が今、命を懸けて…いや、命を懸ける思いで守りたいのは結衣と洸龍だけだ」


桐人…


桐「ホントは俺から言うつもりだったけど、先に言われちまったな」


その言葉に私は顔をあげた


桐「俺も結衣が好きだ!だから結衣、俺と付き合ってください」


桐人は私に左手を出しながら頭を下げてきた


まさか、桐人も私と同じ気持ちだったなんて…


私はそっと桐人の左手を両手で握り返した


「こんな私で良ければ、お願いします!」


桐「こんな何て言うな。お前がいいんだよ」


「…桐人、大好き」


私は嬉しくて


ギュッ


思わず抱きついた


桐人は驚いていたけど抱き締め返してくれた


桐「もう、お前が嫌いとか嫌だとか言っても離さねぇから」


「私だって何があっても離さないよ。離れようしてもしがみつくから」


桐「フッ…上等だ」
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