闇を抱える蝶と光輝く龍
「着替えたよ」


私が再びリビングに戻ると


父「…え?誰?」


はぁ!?まさかこの短時間で記憶喪失?


ってそんなわけないか


じゃあ、変装してるから分からないとか?


いくら変装でも一緒に暮らしてるんだから普通わかるでしょ!


「お父さん。私のこと忘れたの?じゃあ、殴って思い出させてあげるね(殺気)」


父「ゆ、ゆゆゆ結衣か?いやぁ、あまりに変わっていたから気づかなくて…」


「言い訳は聞かないから!」


バキッ


私はさっきよりも強く殴った


ふぅ。顔忘れるとかあり得ない


母「あら!さすが結衣ね。凄く可愛い!」


するとお母さんがキッチンから顔を出して言った


私可愛くないのに。制服は可愛いけど


母「あ、そうそう。黒潮は全寮制だから。荷物はもう送って置いたから」


送ったって最初から行かせる気だったのかよ!


母「あ、結衣そろそろ時間だからいきなさい」


いや、時間って言われても道分からないし


母「家の前に手配した車が止まってると思うから。気を付けて行くのよ?」


お母さん。いつの間に車手配したの?


家を出ると本当に車が止まってた


車というよりはリムジンだよね?


「お願いします」


運転手「かしこまりました」


私は車に乗り


黒潮学園へ向かった
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