闇を抱える蝶と光輝く龍
この競技も人数が少ないので全員一斉スタートになった


陸は舜とほぼ互角だからな気を付けよ


咲「位置について、よーい」


パンッ


うわー陸思ったより速いな


でも、まだ甘いかな


私は陸をあっさり抜き紙を引いた


さて中身は…


中身を見て私は少し固まった





“大切な人”




大切な人って


夢蝶の人いないからここはやっぱり


洸龍だけど


複数はダメってルールに書いてあったし


誰にしよう?


私は考えた


やっぱりここは総長の桐人の方がいいかな


族仕切ってるの総長だしね


私は桐人のところへ行った


「桐人。お願い!一緒に走って」


桐人に言うと目を見開いたけどすぐ私のところに来て


グイッ


え?


桐「行くぞ」


私の手首を引いて走った


なんだろうすごくドキドキする


そんなこと思ってたらすぐにゴール前で審査員に紙を見せ


1位でゴールしてた


桐「結衣、お題何だったんだ?」


「え?あ、大切な人だったの。本当はみんな連れていきたかったけど複数はだめだから族を仕切ってる総長でいいかなって思って」


私がそう言うと


桐「…そうか」


少し寂しそうに言った


桐人なんで寂しそうなんだろう?


少し気になったがあまり深く考えなかった
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