闇を抱える蝶と光輝く龍
集合場所に向かうとすでに皆集まっていた


男は海パン履くだけだもんね


「皆、お待たせ」


桐「お前来るのおせーよ。暑くて死ぬかと思った」


何よ!こっちだって出きるだけ早く着替えたのに


晴「きーくん怒らないの。皆集まったから早く海行こう」


晴がそう言うと皆頷き海の中に入っていった


けど、私は砂浜で皆の姿を眺めていた


さすがにこの姿見られたくないし


それに…


女の人達「ねぇあそこにいる人たちかっこよくない?」


女の人達「よく見ると皆イケメンだ!」


女の人達「はしゃいでる姿すごく好き」


海で遊んでいる皆は女の人たちに注目されている


その中に入ったら絶対痛い視線を浴びることになる


それだけは避けたい


桐「海に入らねぇの?」


みんなのことみつめていたらいつの間にか桐人が隣に来ていた


「あれ?さっきまで海にいたよね?」


桐人いつ出てきた?


桐「そんなことより、なんで海に入んねぇんだ?後パーカー着てて暑くねぇのか?」


暑いよ。でもこの姿は見られたくない


「大丈夫だよ。日焼けしたくないの」


もちろん嘘。パーカーなくてもちゃんと日焼け止め塗ってきたからね


晴「ゆーちゃん!パーカーのままじゃ海入れないでしょ?せっかく海に来たんだからパーカーなんか脱いじゃえ!」


パサッ


桐人と話していたら晴がいきなり私のところに着てパーカーを脱がされてしまった


あ…しまった


桐 晴「「………」」


二人とも私を見て固まっている


やっぱり似合ってないよね


晴「…ゆーちゃん、かわいい‼」


え?


かわいい?


「晴、目大丈夫?眼科行った方がいいよ?」


この姿見てかわいいなんてあり得ないよ?


お世辞にしても笑えない


晴「僕の目は正常だよ!ゆーちゃんが無自覚なだけだよ」


無自覚?私が?


いやいやいや、自覚してるよ


自分が可愛くないことくらい


桐「パーカー着る必要なくねぇか?水着…すげー似合ってるし」


桐人も?


尚「うん!すごく似合ってる」


陸「……似合ってる」


舜「いつもと印象変わりますね」


いつの間にかみんな私のところに集まっていた


桐「アイツらもああ言ってるし海入るぞ」


「無理。嫌」


水着姿のことはいいとして問題がもう一つある


桐「なんでだ?」


桐人が聞いてきた


「周り見てみなよ」


私がそう言い桐人は周りを見た


周りには


人、人、人、


人だらけ


しかもほとんど女の人


桐「なんだ?アイツら」


やっぱり気づいてなかったんだ


「皆桐人達を見てたんだよ」


晴「え?僕たち?」


「そう。イケメン揃いだからね。その中に入ったら、絶対痛い視線浴びるだろうからそれが嫌なの」


私がそう言うと


桐「それならすぐ解決する。舜」


舜「わかりました」


すると舜が女の人達の前に立ち


舜「すみませんが散ってくれませんか?気になって楽しめませんし、目障りです(黒笑)」


そう言うと女の人達は青ざめたり怯えながら立ち去った


舜のあの笑顔は怖いな


舜のことは怒らせないようにしよう


桐「よし、これで大丈夫だな。行くぞ?」


「う、うん」


私が頷くと桐人は私の手をつかんであるき出した


ドキッ


あれ?なんでだろう?


何故か胸が高鳴った


夏のせいかな?


晴「あー!きーくんずるい!だったら僕も」


晴は叫びながら私たちに駆け寄ってきて反対側の手を掴んだ


なんか、連行されてるみたいだな


なんて思っているといつの間にか海の中に入ってた


晴「ねぇ、なにする?」


うーんなにしようかな?


そう考えていると
< 84 / 357 >

この作品をシェア

pagetop