闇を抱える蝶と光輝く龍
陸「……そういえば、俺結衣に聞きたい事があるんだけど」


「ん?なに?」



陸「……舞って誰?」


「え?」


なんで舞のこと知ってるの?


陸「…結衣が俺らと一緒に初めて屋上行った時に“舞”って呟いてたから少し気になってた」


まさか陸に聞かれてたなんて、誰にも聞こえてないと思ってたのに…


仕方ないすこしだけ話すか



「舞は、私の幼なじみ。もういないけど」


陸「……いないって」


「そう。死んじゃった。私の目の前で」



陸「……ごめん。聞いちゃいけないことだった」


「ううん。だいぶ前のことだし、いつかは皆に言おうとは思ってたから。でも、まだ皆には言わないで。話せるときが来たら話すから」



陸「……分かった」



よかった。


「そろそろ戻ろうか。皆が起きる頃だろうし」


陸「……寝てたの?」


「尚と快以外はね。あの二人はまだやってるのかな?」


そう言いながら私と陸は部屋へ戻った
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