絶望するにはまだ早い!!
何に対して謝ったのか。
そんなのわからないよ。
だってもう癖みたいになっていて、自然と口をついて出てきたんだもの。
答えられなくて俯きかけたその時、ドンッと大きな音を立てて目の前に置かれたジョッキ。
顔を上げると笑顔のバーテンダーと目が合った。
「とりあえず乾杯したらどうでしょう」
そう言って、隣とこちらに交互に笑顔を向けるバーテンダー。
けれど、そんな提案をやすやすと受けてくれるようにも思えなかった。
なのに、隣から伸びてきた手はジョッキを持ち上げ、もう片方のジョッキにカチンと音が鳴るように薄くぶつけて言った。
「それもそうね。かんぱーい」
そう言ってぐびぐびとビールを半分ほど飲み干しジョッキを置くと、笑顔でこちらを窺っている。
「早く飲んでみ?早く早く」
促されるままジョッキを持ち上げ、遠慮しいしい小さく「乾杯」と呟いてから口元へと運んだ。
!?
こ、これは・・・・・・