都会と夕暮れ
タイトル未編集
「ありがとうございましたー!」

ああ、だからコンビニは嫌いだ。だって人と話さなければならないから。
でも新商品の魅力には勝てず、こうして僕はコンビニに週に一回は通っている。一回行ったら二度とくるかと思うほど嫌なのに、どうして行ってしまうのだろう。コンビニの魔力かな…
なんてことを考えているうちに、もう家が見えてきた。
「おーい!!はくくーん!!」
なんだ、咲か。近所に住んでるから外出するとよく会うんだよな〜
「やっぱりはくくんだ!!こんなところで何してたの?」
「コンビニに行ってきたんだ。新商品のお菓子が出てたからな!」
「へー…そうなんだー…」
そう言うと咲は袋をがさがさといじり始めた。おい!
「うーわ…今日のもゲロ甘そう…よく食べるよね〜」
「酷い言われようだな…こう見えても美味しい!はずなんだぞ」
「はずじゃん!私はくくんのそういうところ好きだよ」
「そんな簡単に異性に好きだよとか言うんじゃありません」
誤解するだろ。
「本当の事は正直に言わないと行けないってお母さんも言ってました〜」
まあこういう天真爛漫なところが好かれるんだろうな。僕と違って。
< 1 / 4 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop