彼が別れを告げた訳
1章
10年前の思い出
「別れて欲しい。」
そう、最愛の人に告げられた私、山口美緒は驚きで瞬きすら出来ない。
「う、嘘だよね?
別れたいなんて、嘘だよね?」
と念をおす私をよそに
「悪い。
俺、お前のこと嫌いになった。」
とつらつらと彼の口から出る言葉は、私をどん底に突き落とす。
そして、彼は、理由もなく私の元からさっていった。
それが、高校2年になった最初の日だった…。
< 1 / 15 >